2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
AIは小説を書ける。小説は誰かが書かなくても必ず別の誰かが書くのだから、そもそも代行可能なものであるという意味においては、代行するのが人間であろうとAIであろうとそこまで変わりはないはずである。しかしAIは人外だから、AIは、人外の小説を書くので…
島木健作『煙』、オクターヴ・ユザンヌ『ジジスモンの遺産』読む。 書店の店長から書評の連載を提案される。 彼は毎日出勤している。 毎日出勤する人が一番偉い。 20代を終えて東京ではない場所で毎日元気でいるのは非常に難しい。 音楽を聴いていると一瞬だ…
坂口安吾『夜長姫と耳男』、檀一雄『光る道』、谷崎潤一郎『秘密』読む。岡本喜八『肉弾』見る。
起床、洗濯、掃除、鰤と生姜を麺つゆで漬けたもの食す。トマトと玉ねぎと豚肉を酒と醤油とカレー粉で炒めたものを弁当箱に詰めて図書館へ行って金原ひとみ『ミーツ・ザ・ワールド』読み昼に弁当を食す。題名は忘れたが久坂葉子の遺作読む。午後は書店で働く。
UもCもスーパーカーを知らなかったということを私がスーパーカーのラストライブのDVDを彼らのアパートで流したときに二人が言って私は初めて知った。 それから今こうして他者の視線を通して改めてスーパーカーを聴いてみるとスーパーカーがいかに日本的なポ…
IさんとNさんと通話する。19時半から深夜の2時半頃までだから7時間通話をした。 KENWOODのラジカセで90年台のCDを聴くと音がいい、という話をIさんとNさんはしている。 Iさんは最近30分(30秒?)無心にドラムパッドを叩くということをしている。 二人とも90…
林芙美子『馬乃文章』、山川方夫『軍国歌謡集』、太宰治『女生徒』、レイモン・ラディゲ『ドニイズ』を読む。 アパートは製紙工場の近くにあるので窓を開けていると風向きによっては廃油かガスのような匂いが部屋に充満するしベランダは常に煤けているが、あ…
高浜虚子『斑鳩物語』 女は縁に出て手すりの外に両手を突きだして余の足袋の埃りを払ってまたこれを乱箱の中に入れる。 「いい景色だナア」 というとすぐ引取って、 「この辺はナア菜種となア梨子とをたくさんに作りまっせ。へー灯心もたくさんに作ります。…
山本周五郎『山椿』を読む。 書店は毎日新刊が出る。 L字カウンターの入り口側に立っている。 「疲れない脳の作り方」みたいなタイトルの本が一番売れる。 この書店はほとんど地域の老人が来る。 アーケードに目をやると、午前中の老人たちがそぞろ歩いてい…
海音寺潮五郎『善助と万助』、コナン・ドイル『五十年後』を読む。 岡本喜八『侍』を見る。 『侍』は無二の作品だと思っていたが『斬る』を見た後ではそれに劣る気がする。とにかく『斬る』が面白すぎたのである。英語版の題名は『kill』である。 キャンプの…
UとCとIさんと一緒に焚き火とキャンプをしたときのことを記しておきたいと思うのだが、何度も書いては消してを繰り返しており、うまくゆかない。 書くことが見当たらないわけではない。 書くことが見当たらないということでもある。 疲れているということで…
岡本喜八『斬る』を初めて見る。 いくつかの政治的勢力が入り乱れ、事態は緊迫してゆく。そのなかで各々の武人たちが、ままならぬ私情を抱えている。 気風がいいのに異国風でもあるショット。居合い抜きのようなモンタージュ。 格好良すぎるストーリー。 が…
芝木好子『洲崎パラダイス』 夕暮どきがきて、酒屋が一升瓶を届けにきたし、豆腐やが豆腐をおいていった。蔦枝は気を取直して、河っぷちの軒先に干した義治のシャツを取込んだが、畳む気もないでぼんやりしていた。それほど勤めがいやなら、いっそ男らしく自…
『七人の侍』を初めて見る。 侍。7人。 7人目が三船敏郎。 大剣を振るう。めちゃくちゃな奴。 志村喬、宮口精二。 加東大介、稲葉義男。 侍の時代が、終わろうとしておる。 それといえば、岡本喜八の『侍』。 今日は晴れている。 朝から書店のバイト。 Yさん…
芝木好子『洲崎パラダイス』、西條八十『黒縮緬の女』、平林たい子『行く雲』を読む。 映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』を見る。 人間でない人間は存在しない。『洲崎パラダイス』の義治や蔦枝も、『行く雲』の里子や山口も、『アプレン…
ドラマ『チェルノブイリ』の最終話を見る。 致死量の放射線を浴びたのに死ななかった者もいる。 不思議である。 起きたことは、最悪である。 ソ連共産党幹部も腐敗している。 2011年に日本で同じレベルの事故が起きていることが、あらためて凄まじい。日本の…